まずはAmazonさんの紹介ページから。
映画界のスター・北岡早馬と再婚し、幸せの絶頂にいた伊津子だったが、北岡家の面々は数ヶ月前謎の死を遂げた先妻・貴緒のことが忘れられず、屋敷にも彼女の存在がいまだに色濃く残っていた。そんなある夜、伊津子を歓迎する宴の最中に悲劇が起こる。そして新たな死体が…。傑作ミステリ遂に復刊!
更新が滞ってました。このところ業務繁多すぎ・・・
本作はある種、完璧な叙述トリックです。これは脱帽です。
伊津子の一人称視点に見せかけて、実は三人称の視点なのです。
これはすごい。
泡坂妻夫、ここにあり。
亜愛一郎シリーズは当然として、私は『妖女のねむり』がこれまでのベストだったのですが、
いやいや、まだまだ傑作揃いです。
ところでやはり探偵役は山遊さんでした。『喜劇悲喜劇』パターンとでもいうか、
少し変わった人が探偵役なのも、泡坂妻夫。
いや、普通は変わった人だからこそ、探偵あるいは探偵役なのですがね(笑