2018年03月21日

訃報・内田康夫先生

内田康夫先生が敗血症のため、ご逝去なされました。83歳でした。

浅見光彦シリーズは私にとってはミステリを読め始めるきっかけの一つでした。
伝説シリーズでは日蓮伝説殺人事件や隠岐伝説殺人事件がとても好きでした。

鐘、透明な遺書、箱庭の文芸三部作は何度も読み返した作品でした。
特に「鐘」のあのトリックは当時強烈な印象だったと記憶しています。

沃野の伝説、箸墓幻想、皇女の霊柩、遺骨・・・挙げればもはやきりがありません。
伝記、社会派、さらには「終幕のない殺人」といった本格ミステリパロディまで
多くの作風、ジャンル問わず、楽しませて頂きました。

水谷豊さん、高橋悦史さん、乙羽信子さんの浅見光彦シリーズが好きでした。
平岡祐太さんの浅見光彦、素晴らしいと思います。
今後も絶えず映像化されることを望みます。

内田康夫先生、本当にありがとうございました。そしてお疲れ様でした。





鐘 (講談社文庫)

鐘 (講談社文庫)

  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 1994/11/04
  • メディア: Kindle版



透明な遺書 (講談社文庫)

透明な遺書 (講談社文庫)

  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 1996/03/14
  • メディア: Kindle版



箱庭 (講談社文庫)

箱庭 (講談社文庫)

  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 1997/03/06
  • メディア: Kindle版



終幕のない殺人 (祥伝社文庫)

終幕のない殺人 (祥伝社文庫)

  • 作者: 内田 康夫
  • 出版社/メーカー: 祥伝社
  • 発売日: 2017/02/15
  • メディア: 文庫



箸墓幻想 「浅見光彦」シリーズ (角川文庫)

箸墓幻想 「浅見光彦」シリーズ (角川文庫)

  • 出版社/メーカー: KADOKAWA / 角川書店
  • 発売日: 2014/07/25
  • メディア: Kindle版



遺骨 (角川文庫)

遺骨 (角川文庫)

  • 作者: 内田 康夫
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA
  • 発売日: 2001/05/24
  • メディア: 文庫



遺骨 「浅見光彦」シリーズ (角川文庫)

遺骨 「浅見光彦」シリーズ (角川文庫)

  • 出版社/メーカー: KADOKAWA / 角川書店
  • 発売日: 2003/10/10
  • メディア: Kindle版
posted by コースケ at 21:45| Comment(12) | 内田康夫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年03月18日

三毛猫ホームズの回り舞台

まずはAmazonさんの紹介ページから。

“劇団Z”の観劇に赴いた片山兄妹とホームズ。終演後、主宰の土方らと食事をしていたところ、
アイドルの安東マリエが「土方は先が長くない」という噂話を耳にしたことを知る。
そのマリエの父・拓郎が夜の街で知り合った女子中学生の死に始まる殺意の連鎖。
得体の知れぬ犯人は誰だ?大人気シリーズ、堂々の第50弾!
短編「三毛猫はジャスミンの香りがお好き」を特別収録。

複数の人間の視点を上手く描写し、それを最後に極めて上手く収斂させるのは
赤川次郎先生以上の方は居ないのではないでしょうか。
今回もまさに舞台のようにめまぐるしく物語は進みます。

ここ最近のシリーズ(といってもいつからかと言えないのですが)では、
ホームズは探偵というよりも、全てを初めから見通している印象を受けますね。
昔から、各人の重大な決断を下す時とかに、影響を与えたりしてましたが、
最近は何か起きることから、結末まで全てお見通し感が非常に強い気がします。

片山や晴美、そして石津、久々に登場した栗原捜査一課長も相変わらず変わらぬ
優しさを持っているのは、変わらぬ良さです。そして事件を
大団円にもっていくことができるのは、彼らが居るからこそでしょう。
(課長が未だに絵画に興味を持っていることに衝撃を受けましたが・笑)

惜しむらくは、初期から中期の(「狂死曲」「怪談」「騎士道」「駈落ち」etc)
ストーリー的なワクワク感が薄れてきているなあと感じます。
人間の持つ「狂気」のようなものを描いた「正誤表」「四捨五入」。
本格ミステリの「推理」や幻想的な面も含む「黄昏ホテル」「騎士道」「びっくり箱」
まさにホラーの「怪談」「降霊騒動」
長編なのにレギュラーメンバーが違う事件を追うという異例の長編「安息日」

書けばきりがありませんのでこの辺で。

初期や中期のような作品をまたぜひ拝読したいです。


三毛猫ホームズの回り舞台 (光文社文庫)

三毛猫ホームズの回り舞台 (光文社文庫)

  • 作者: 赤川 次郎
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2018/02/08
  • メディア: 文庫
posted by コースケ at 18:28| Comment(7) | 赤川次郎 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年03月11日

田舎の刑事の好敵手

まずはAmazonさんの紹介ページから。

県警本部より首席監察官が視察にやって来る。監察官とは警察内部の警察だ。この知らせに問題だらけの田舎の刑事たちは大慌て。しかもこの監察官、黒川鈴木の高校の同級生でありライバルだったのだが、警察官としては致命的な欠点があり……。はた迷惑な来訪者のせいで署内がパニックに陥るが、小劇団事務所荒らしの捜査に駆り出された黒川。無能な部下・白石や恐るべき黒川夫人、そして暴走する元ライバルに頭を抱えながら捜査を進めるが、やがて殺人事件に発展し?! 田舎でだってやっぱり難事件は起こる。大好評ミステリ第3弾。

久しぶりに黒川鈴木刑事の活躍を読んだ気がします。

シリーズ初の長編で、黒川鈴木刑事と黒川夫人が別々に動き出すという、
中々面白い趣向があります(笑
トリックは説明されないとたぶんわからない、それと確実にバルーンが
関係してくるのだろうな、くらいでしょうか。

本編途中に入る<幕間>はそこまで意味があるのかどうか、いまいち不明。
推理力がまるでない透山首席監察官の「ある行動」が、実は事件の鍵を握っていた
というのが一番面白かったですね。

シリーズとしては実は短編が向いているような気がします。


田舎の刑事の好敵手 (創元推理文庫)

田舎の刑事の好敵手 (創元推理文庫)

  • 作者: 滝田 務雄
  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 2018/01/31
  • メディア: 文庫



田舎の刑事の好敵手 《田舎の刑事》シリーズ (創元推理文庫)

田舎の刑事の好敵手 《田舎の刑事》シリーズ (創元推理文庫)

  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 2018/01/31
  • メディア: Kindle版
posted by コースケ at 00:50| Comment(5) | 滝田務雄 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年03月05日

キン肉マン 第62巻

まずはAmazonさんの紹介ページから。

サグラダ・ファミリアに侵攻した“オメガ・ケンタウリの六鎗客"を食い止めるため現れた、正義超人達!ヘイルマンにより必殺技を封じられたティーパックマンに危機が迫る!
そんな中、カナディアンマンが気炎を上げ!?

久しぶりの更新です。
このところ多忙すぎる&Switchのゼルダの伝説をやっているため(笑

web上では正義超人最後の一人・ウルフマンが戦っていますが、
コミックスではカナディアンマンが登場。
カナディアンマンの、これまでにない「プライド」が光りました。

ティーパックマンが本巻でやられてしまうのですが、
タザハマさんが中継ヘリの中で紅茶を飲んでいるシーンが登場します。
超人オリンピックではティーパックマンの頭部そのままで
紅茶飲んでましたが、このヘリの中では頭部なのかカップなのかわからん。
こうした昔の小ネタ挟みがいいですねえ。


キン肉マン 62 (ジャンプコミックス)

キン肉マン 62 (ジャンプコミックス)

  • 作者: ゆでたまご
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2018/03/02
  • メディア: コミック
posted by コースケ at 21:37| Comment(3) | コミック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする