毎年恒例のこの記事で年末を締めくくりたいと思います。
北山猛邦『密室から黒猫を取り出す方法 名探偵音野順の事件簿』
これが文庫化してくれたからこそ、シリーズが復活してくれた。
本当にかなりの時間、待ちました。
引きこもり探偵の本領発揮。

密室から黒猫を取り出す方法 名探偵音野順の事件簿 (創元推理文庫)
- 作者: 北山 猛邦
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 2021/01/28
- メディア: Kindle版
歌野晶午『誘拐リフレイン 舞田ひとみの推理ノート』
シリーズ第3弾にして、光文社から角川への移籍?になるのでしょうか。
本作も文庫化したことで、シリーズ続編が望めそうという希望をこめて。
似鳥鶏『卒業したら教室で』
市立高校シリーズ最新作にして、ひょっとしたら最終作になってしまうのではないかと
思わせる作品。伊神さんの、真の意味での退場と、柳瀬さんの卒業という、2つを
含んだ物語。
作中の時が流れていくことは、シリーズとの別れも意味する訳で、寂しいのですが、
果たしてどうなるのかなあ・・・
米澤穂信『本と鍵の季節』
青春シリーズとして挙げられてますが、古典部や小市民と比すれば、その内容は
相当に異なる作品で、それでいて非常に面白かったです。
続編も出るようなので、楽しみです。
北山猛邦『さかさま少女のためのピアノソナタ』
北山作品2作目!いやあ、ノンシリーズとスルーしていた自分がバカでした。
前作?含め買って良かった。
岸田るり子『味なしクッキー』
岸田作品数多くあれど、その真骨頂は短編にありとみた。
ミステリ、ホラー、サスペンス、人間の嫌な部分を描いた本短編集、
ぜひ手にとってもらいたいです。
今年の下半期に出たのは、ほとんどまだ積ん読状態という、なんともいえない
年となりました。
来年も良いミステリに出会いたいものです。
皆さん良い年をお迎えください。