しかし、今年はあまり読んでないような気がするなあ。
三津田信三『白魔の塔』
読んでいて、思わず唸ってしまった作品。
怪異と現実とが入り交じりつつ進む物語、突如としてとてつもない事態が
起こる、まさに驚愕怒濤の展開。物理波矢多の名推理も楽しめますが、
この構成は圧巻。
![白魔の塔 (文春文庫) [ 三津田 信三 ] 白魔の塔 (文春文庫) [ 三津田 信三 ]](https://thumbnail.image.rakuten.co.jp/@0_mall/book/cabinet/7654/9784167917654_1_5.jpg?_ex=128x128)
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有栖川有栖『こうして誰もいなくなった』
表題作は、群を抜いて面白い。クリスティの向こうを張った名作。
「密室」の使い方が素晴らしい。
大山誠一郎『記憶の中の誘拐 赤い博物館』
名短編集。緋色冴子は火村英生の女性版かと思うくらい、理詰めの推理。
「夕暮れの屋上で」「連火」、いずれも傑作です。
文庫書き下ろしというのがまた素晴らしい。出版社さん、営業的な面あろうかと
思いますが、文庫書き下ろし、どんどんお願いします。
若竹七海『殺人鬼がもう一人』
逆コージーミステリー。シリーズ続編がぜひ読みたいところ。
ハッピーデー・キラーの事件の顛末は一体どうなったのか?
都筑道夫『猫の舌に釘をうて』『誘拐作戦』
とにかく読めて良かった。購入して損はない作品。
改めて感想は書きません。都筑道夫の読者騙しのテクニックをご堪能あれ。
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阿津川辰海『透明人間は密室に潜む』
収録短編いずれも傑作揃い。『録音された誘拐』も楽しみです。
大半がオススメになりそうなので、この辺で(笑
来年も良いミステリが読めますよう。
そして今年も読んで頂いた方、ありがとうございました。