2025年03月15日

都市伝説解体センター

集英社ゲームズさんからの紹介ページから
https://shueisha-games.com/games/umdc/

呪いの箱、事故物件、異界…都市伝説の正体と真実とは

怪異、呪物、異界などの調査・解体を行う『都市伝説解体センター』。
主人公の福来(ふくらい)あざみは、『都市伝説解体センター』のセンター長であり
国内屈指の能力者である廻屋渉(めぐりやあゆむ)とともに、「都市伝説」絡みの依頼を解決していくことになるが…


傑作です。ミステリ好き、都市伝説などのオカルト好き、アドベンチャー好きならば、
絶対にプレイして損はない作品です。

ブラッディ・マリーやコトリバコ、さらにドッペルゲンガーなど、
古来からかなり前に流行った「洒落怖」ネタの都市伝説まで、かなり網羅したうえで、
各事件が、どの都市伝説なのか<特定>し、その事件の真相を<解体>する。
情報収集はSNS、現場での聞き込みと、福来あざみだけが出来る念視で、事件の真相に迫っていきます。

全6話で、基本は上記の手順で、途中から作業的になりがちですが、
本作は、小説でいれば連作短編集。
SAMEJIMA管理人とはだれか、グレート・リセット(GR)とは何か。
物語が進むにつれ、廻屋と福来はこの謎に迫っていきます。

そして明らかに警察関係者と思われるジャスミンも独自の行動を取りつつ・・・

鮫島事件を元にしたSAMEJIMA管理人の正体は、おそらくほとんどの人が想像が付くのです。
だから、福来が廻屋の解体の後に、また元に戻して解体するのは、あーと私は思ってしまいました(笑

ところが、本ゲームは、そんなレベルでは終わりませんでした。
最後のどんでん返しはあまりに強烈で、これを見抜けた人は居なかったのではないでしょうか。
(だからこそのドット絵だったのかとも。)

もう1つ、本作はSNSの恐ろしさを真正面から捉えています。
だからこそ、最後にGRを行い、全ての情報を公開するという手段にでて、世間を大混乱に陥れます。
(ところが、エンディングではSNSはまた日常を取り戻しているとジャスミンたちから語られるところが、また恐ろしい。)
GR信者などもその1つでしょう。

また非解決事件、あったものをなかったものにする、警察庁の通称クローゼットというものが登場します。
あった事件を無かったことにしてしまう。未解決事件ですらない。
真犯人の目的は、ここへの侵入も大きかったのでしょうね。

しかし、本来噂話、もっといえば、なかったものをあったものにしてしまうSNSあるいは都市伝説との
対比が非常に面白い。

最後に再び、都市伝説解体センターは、開設されます。
これは、クローゼットへの反発なのか、いまだ無数に生まれてくる都市伝説・SNSへの対抗なのか。

続編が出来なさそうなのが残念でなりません。
素晴らしい作品でした。

都市伝説解体センター -Switch
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posted by コースケ at 20:29| Comment(0) | ゲーム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする