2011年09月21日

死はやさしく微笑む

1999年に徳間文庫から発売された赤川さんの作品の新装版。
読んだ後に気付いたのですが、これはシリーズ2冊目。
という事で、そのうちシリーズ1冊目をUPするでしょう(笑

まずはAmazonさんの紹介ページから。
戸張美里、22歳、売れない役者の卵。不思議なアルバイトで何とか生計を立てている。
それは、奇妙な依頼人の指示に従って、様々な人物を演じること。
若くして死んだ薄幸の美女の幽霊、不審な飛び降り自殺があった病院の看護婦、
疲れた中年サラリーマンのあこがれの少女、3日前に亡くなった老富豪の愛人、
大企業の社長がぞっこんのゲイクラブのスター…。
そして、美里が演じるところには、必ず事件が…。

なんというか、主人公は赤川作品そのものズバリなんですが、
この設定は秀逸。発想の素晴らしさが光ります。

たんにその役になりきるだけじゃもちろん終わりません。
戸張美里がその役を演じた事で、その周囲に変化が訪れます。
それは依頼人が望んだ事なのか、
あるいは自然の摂理か・・・(笑

この美里に「役」を頼む謎の男。
彼女が「役」を演じる事で、どこまでその結末を予想
しているのだろうか?あるいはその結末に変化を
つけさせるために彼女を選んでいる?
とかなり深く考えてみました。

イッセー尾形さんの解説も見事。
ぜひ読んで見て下さい。

「謎の女」は現実の企業が使っても案外効果があるんじゃないかと
思いました(笑


死はやさしく微笑む<新装版> (徳間文庫)

死はやさしく微笑む<新装版> (徳間文庫)

  • 作者: 赤川次郎
  • 出版社/メーカー: 徳間書店
  • 発売日: 2011/09/02
  • メディア: 文庫
posted by コースケ at 23:55| Comment(3) | TrackBack(0) | 赤川次郎 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
31さま、nice!ありがとうございます!
Posted by コースケ at 2011年09月23日 21:31
nove様、nice!ありがとうございます~
Posted by コースケ at 2011年09月23日 21:32
千里眼さま、nice!ありがとうございます!
Posted by コースケ at 2011年09月23日 21:33
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