2012年10月04日

赤いべべ着せよ・・・

中公文庫からの復刊が続く今邑作品。
Amazonさんの紹介ページから。

「こーとろ、ことろどの子をことろ」。子とり鬼のわらべ歌と鬼女伝説が伝わる街・夜坂。
夫を亡くし、娘と二十年ぶりに帰郷した千鶴は、幼なじみの娘が殺されたと聞かされる。
その状況は、二十二年前に起きた事件とそっくりだった。その後、幼児が殺される事件が相次ぐ。
鬼の正体はいったい誰なのか。

幼児を殺す凄惨な事件を起こす殺人鬼と
ある母子を犯人と決めつけ、集団リンチに及ぶ千鶴の幼なじみたち。
どちらもとても恐ろしいですが、後者の集団心理によるものは本当に
怖いものがあります。
最後に千鶴がその息子を追っていきますが、彼と幸せになれるのか。
そして、最後に明かされる22年前の事件の真相。
やるせない結末です。


赤いべべ着せよ… (中公文庫)

赤いべべ着せよ… (中公文庫)

  • 作者: 今邑 彩
  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 2012/07/21
  • メディア: 文庫
posted by コースケ at 21:55| Comment(2) | TrackBack(0) | 今邑彩 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コースケ さん、こんばんは。
今邑彩の作品は一時期手に入りにくかったですが、中公文庫のおかげで手に入りやすくなって、うれしいです。
この本も、買って読まなきゃ。
Posted by 31 at 2012年10月05日 23:11
31さま、nice!&コメントありがとうございます!

僕は今邑さんの作品は未読だったのですが、
中公から次々と刊行されているのが気になって購入しはじめました。
先月は「鋏の記憶」が出てますよ~まだ未読ですが、楽しみです。
Posted by コースケ at 2012年10月07日 19:09
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