2013年10月30日

無花果の実のなるころに お蔦さんの神楽坂日記

まずはAmazonさんの紹介ページから。

お蔦さんは僕のおばあちゃんだ。もと芸者でいまでも粋なお蔦さんは、
面倒くさがりなのに何かと人に頼られる人気者だ。そんな祖母と僕は神楽坂で暮らしているけれど、
幼なじみが蹴とばし魔として捕まったり、ご近所衆が振り込め詐欺に遭ったり、
ふたり暮らしの日々はいつも騒がしい。
神楽坂界隈で起こる事件をお蔦さんが痛快に解決する!
あたたかな人情と情緒あふれる作品集。

神楽坂を舞台に、まさに「人情」と「情緒」あふれるミステリ。
お蔦さんのキャラと望の料理が大半を占める作品です(笑
日常の謎ではなく、ちょっと傷害事件も起こったりするのですが、
それを感じさせないのは、舞台設定と主人公お蔦さんの性格に
拠る所が大きいのではないでしょうか。

望も少しずつですが成長していく過程が描かれ、
ある事件では大きな決断をする事になります。

本書表題作から物語は大きく変わるのがポイント。
「乾蝉丸」や突然現れた少女・楓の存在。
この2つの謎は最後に解き明かされます。

学園祭や望の恋やら青春モノとしても楽しめたり、
最初に書いたように料理好きにも堪らない一冊ではないでしょうか。


無花果の実のなるころに (お蔦さんの神楽坂日記) (創元推理文庫)

無花果の実のなるころに (お蔦さんの神楽坂日記) (創元推理文庫)

  • 作者: 西條 奈加
  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 2013/09/20
  • メディア: 文庫
posted by コースケ at 22:24| Comment(1) | TrackBack(0) | 西條奈加 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ぼんぼちぼちぼち様、nice!ありがとうございます!
Posted by コースケ at 2013年11月02日 19:44
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