2014年10月31日

人影花

今邑彩さんがこれまで書かれてきた
未収録短編を集めた一冊。

「鳥の巣」と「いつまで」はミステリというよりホラー小説。
筆者は「卍の殺人」がデビュー作かつ鮎川哲也賞という
新本格の旗手の一人ですが、ホラーも得意としてましたね。

表題作「人影花」は殺人は起きないものの、
現実でもあり得る話です。
表面上幸せに見えているが、実は各人それぞれ嘘をついているという。

「私に似た人」はタイトルからロアルド・ダールの「あなたに似た人」を
思い出しましたが、間違い電話から始まった物語が最後いったい
どういう結末で終わるのか、ラストの締め方は、
後の「神の目」「疵」にも繋がります。

今邑彩作品、まだまだ未読はあるので、
また読んでみようと思います。


人影花 (中公文庫)

人影花 (中公文庫)

  • 作者: 今邑 彩
  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 2014/09/20
  • メディア: 文庫
posted by コースケ at 23:24| Comment(3) | TrackBack(0) | 今邑彩 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
31さま、nice!ありがとうございます!
Posted by コースケ at 2014年11月02日 18:31
makimakiさま、nice!ありがとうございます~
Posted by コースケ at 2014年11月02日 18:32
ネオ・アッキー様、nice!ありがとうございます!
Posted by コースケ at 2014年11月07日 22:54
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