2016年03月19日

安楽探偵

まずはAmazonさんの紹介ページから。

街いちばんの名探偵の元には、奇妙な依頼人ばかりがやって来る。
熱狂的ファンの中年男に、執拗に真似をされる恐怖を語る人気アイドル。(「アイドルストーカー」)
何者かに太る薬を盛られていると訴えるダイエットマニアの女。(「ダイエット」)
事務所から一歩も出ないものぐさな探偵の推理とは?
全編に仕掛けられた巧妙な罠と黒い笑い。奇才が放つ連作ミステリー。

小林泰三さんは「密室・殺人」のトラウマがあったので、
どうかなあと思ったのですが・・・

本作は連作短編集です。
各事件は独立しているものの、最終話「モリアーティ」で一気に
物語が一本に繋がります。

読んでいて一番違和感を感じたのは「食材」。
おそらくは、この事件の「謎解き」が、「モリアーティ」での
探偵が推理した「愉快犯」という結論が導き出されたのではと。
勝手に解釈しました(笑

というか、この「食材」は明らかに探偵の謎解きはおかしいですからねえ(笑

各話に実はそれとなくヒントを散りばめられているのですが、
これに気づくのはなかなか難しい。

もう一つ。本作に登場する依頼人がよくその推理で納得するなという
のも思いました(笑


安楽探偵 (光文社文庫)

安楽探偵 (光文社文庫)

  • 作者: 小林 泰三
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2016/02/09
  • メディア: 文庫
posted by コースケ at 22:43| Comment(1) | TrackBack(0) | 小林泰三 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
31さま、nice!ありがとうございます!
Posted by コースケ at 2016年03月21日 22:57
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