2016年10月29日

松谷警部と向島の血

まずはAmazonさんの紹介ページから。

これが現職最後の担当事件か??松谷警部が駆けつけた現場は
両国国技館から歩いて行ける距離にあった。被害者の十両力士は胸部を刺されており、
傍らに「コノ者、相撲道ニ悖ル」と印刷された紙片が。
捜査が進むなか先輩格の力士が相次いで殺害され、同じメッセージが残っていた。
狭い社会の出来事で関係者も限られるが、三件全部にアリバイのない者はおらず、
動機やメッセージの真意も定かではない。迫る定年の日。苦心惨憺の末、
白石巡査部長が真相に至ったのは、実に松谷警部の退職二日前だった!
特別ゲストが警部の退職に花を添えるシリーズ完結編。



本作が松谷警部と白石以愛巡査部長シリーズ完結編、に
なるんでしょうね。
なんといっても事件の関係者に筆者のかつてのシリーズ探偵
に由来ある人物まで登場しますから。

本作も徹底した「アリバイ崩し」。
まさに詰み将棋。
イアイ巡査(巡査部長)の推理は、いくつもの
証言から何度も何度も再構築される所が一番の読み所。

最初の事件が一番驚きましたね。
この事件がなぜ起きたのか、この謎解きが愁眉。
それと、シリーズを結びつける人物の登場。
これが実はシリーズ大団円の演出だけかと思いきや・・・
ここで筆者はその演出だけに読者の目を逸らしているのでしょう。
ここも素晴らしい。


最後の最後に「更級ニッキ」と再会を果たした松谷警部。
自費出版で俳句集も出すのかなあ。

筆者の次のシリーズに期待します。



松谷警部と向島の血 (創元推理文庫)

松谷警部と向島の血 (創元推理文庫)

  • 作者: 平石 貴樹
  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 2016/09/26
  • メディア: 文庫



松谷警部と向島の血 (創元推理文庫)

松谷警部と向島の血 (創元推理文庫)

  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 2016/09/26
  • メディア: Kindle版
posted by コースケ at 20:29| Comment(2) | TrackBack(0) | 平石貴樹 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
リホ様、nice!ありがとうございます!
Posted by コースケ at 2016年10月31日 21:22
31さま、nice!ありがとうございます!
Posted by コースケ at 2016年11月01日 23:13
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