2021年05月15日

鳥居の密室 世界にただひとりのサンタクロース

まずはAmazonさんの紹介ページから。

島田荘司さんといえば、知らない人はいないミステリー界の巨匠。毎年繰り出される作品には、
いつも斬新なアイデアと大胆な仕掛けが充満し、デビュー40年を迎えても創作意欲は衰え知らず。
ですが、読者諸氏のなかには、「難しそう」「怖そう」「大御所すぎて何から読んだらいいか迷う」
と敬遠している方もいるかもしれません。しかし、本書には、怖い場面もエグい場面もありません。
殺人事件はありますが、名探偵御手洗潔が事件を解き明かすうちに見えてくるのは、
単なる謎解きではなく……暗い過去にも挫けることなく、次の人生を踏み出そうとする女性や、
哀しいまでに人を想うことの純粋さ。名探偵御手洗の見事な解決に、
温かいものが湧いてくる名編です。

Amazonさんの解説がやたらに優しい文章!
しかし、島田御大の真骨頂は「」で括られている面は当然あるので、こういう
紹介もどうなんだという気もします。
驚天動地のトリック、と使い古した言葉かもしれませんが、それも当てはまる。


元々短編を長編に膨らませているので、やや冗長な感もあります。
ただ、本編で語られるのは過去の事件で、その際の容疑者の回想が大部分を
占めていて、よりその容疑者の心情を理解できるようにはなっていますね。

京都大学在学中の御手洗潔の活躍で、少々トリッキーな姿を垣間見えますが、
上記に書いたように、真相は先に容疑者の回想で明らかにされ、御手洗の推理は
(読者からみれば)それをなぞる形で披露されます。

また「御手洗潔と進々堂珈琲」で登場した「ワトソン役」のサトル再び。
彼は御手洗学生編で登場するんでしょうかね?

ところで、全体を構成する大きな核である「鳥居の密室」
これは実際の京都の場所を見たことがあるかどうかで大きく本書の楽しみ方含め
変わりますね。
私には想像ができませんでした(汗)


鳥居の密室世界にただひとりのサンタクロース (新潮文庫)

鳥居の密室世界にただひとりのサンタクロース (新潮文庫)

  • 作者: 島田 荘司
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2021/02/27
  • メディア: 文庫




posted by コースケ at 17:15| Comment(5) | 島田荘司 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
xml_xslさま、nice!ありがとうございます!
Posted by コースケ at 2021年05月18日 16:30
サイトー様、nice!ありがとうございます!
Posted by コースケ at 2021年05月18日 16:31
31さま、nice!ありがとうございます!
Posted by コースケ at 2021年05月18日 16:31
鉄腕原子様、nice!ありがとうございますm(_ _)m
Posted by コースケ at 2021年05月18日 16:31
@ミック様、nice!ありがとうございますm(_ _)m
Posted by コースケ at 2021年05月18日 16:31
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