本格ミステリの2010年代は、どんな時代だったのか――
2011~2021年の各年を代表する傑作300タイトルのレビューとともに振り返り、
充実のコラム・解説で10年を総覧するガイドブックが登場!
本格ミステリを「読みたい人」「書きたい人」「語りたい人」すべてのファンに贈る、必携の一冊。
クリスマス・イヴにはだいたいクリスマスに関するミステリやら何やらを
紹介するのですが、弾切れです(苦笑
先週調べられなかったのですよね・・・
というわけで、『本格ミステリ・クロニクル』『本格ミステリ・ディケイド』に続く、
2010年代の本格ミステリを振り返る『本格ミステリ・エターナル』をご紹介。
通覧するとわかるのですが、この時代、一気に様変わりします。
新たな新進気鋭の作家さんの登場もさることながら、
ラノベからの本格ミステリ、特殊設定ミステリの大々的な登場という、
大きな波があったのが、この年代です。
今では特殊設定あるいは特殊状況ミステリは珍しくありませんが、
これをSF等ではなく、本格の俎上で描くというのは、やはり衝撃的だったと思います。
その代表格が『屍人荘の殺人』ではないでしょうか。
一方で、皆川博子御大、辻真先御大というレジェンドが各ミステリランキングで
トップを取るなど、レジェンドからベテラン勢もまだまだ負けていません。
個人的には、紹介されているミステリで、未だに文庫化されていないものも
多く、より多くの人に膾炙するには、(営業面で厳しいのは重々承知の上ですが)
文庫化を各出版社さんには試みて欲しいですね。
(その1つが、電子書籍化であるのは言うまでもありませんが)
ところでこの『エターナル』は原書房さん刊行でないのは、
何か理由があるのかなあと。
いずれにせよ、2020年代、さらにはその次も、本シリーズが刊行されることを
祈念したいですね。
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