“霊感バスガイド”が大活躍の新シリーズ!
弱小〈すずめバス〉のバスガイドとして就職した町田藍。
霊感体質の彼女が〈怪奇ツアー〉を担当したところ、見事幽霊に遭遇して…!?
TVドラマ化もされた人気シリーズ第1弾!(解説・細谷正充)
いやいや、ついにこのシリーズも購入してしまいました。
現在も続くシリーズ、というのもありますが、
私が一番好きな大貫警部シリーズが現在新作の執筆がなさそうなので、
(シリーズ終了なのかもなあ。)
別のをと思い購入。
確かにその筋の人たちからは、確実に収入が得られるし、鉄板の企画ですね。
なんせ確実に幽霊に遭遇するわけですから。
表題作はなんといっても「その漬け物屋に突っ込んで」という、
要するに観光バスをわざと店舗に突っ込ませるという、中々最初にして、
とんでもないことしでかします。
結果的には、生きている少女も、神隠し三人娘も助かって良かったのですが。
筒見社長はそれを盾に、賠償しないだろうな(笑
「怪獣たちの眠る場所」はかなり異色作。ウルトラマンの怪獣墓場かと思わせる面もあり、
また、途中で語られる玉井の苦悩は、ウルトラセブン「ノンマルトの使者」を
思い起こさせ、さらには、解説で書かれているように、現実社会への警鐘とも
捉えられます。
この話は非常に不思議で、幽霊が現れるのは、自身の奥さんへの別れよりも、
自身の教え子へ、その誤りを正して欲しいという願いからなのか。
いやいや深い話です。
しかし最初からクライマックスというか、すでに<霊感バスガイド>が方々に
知られてしまっている町田藍。この後どんなバスツアーが彼女を待っているのか、
非常に楽しみです。
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