眠りたいのに――。〈睡眠〉に仕掛けられた恐るべき陰謀とは?
迫真のサスペンス・ミステリー!
郊外のマンモス団地に住むフリーライター兼編集者の矢吹徹治。
徹夜仕事が日常の多忙な毎日を送っている。矢吹はある朝、近所に住む会社員・城山が
駅で急死する場に立ち会ってしまう。城山は、極度の不眠症に悩んでいたらしい。
それを発端に矢吹の周囲で不可解な事件が続発する。平凡な町に何が起こっているのか?
〈睡眠〉に仕掛けられた恐るべき陰謀とは!?
いくらでも拡げられそうなテーマ&連作短編に向いているところを、
さらりと長編にしてしまうのが、赤川次郎先生ならではかもしれません。
本書も非常に不思議な始まりで、一連の事象がどう繋がるのか、とても面白く
読めるのですが・・・
結末がねえ、まあ悪く言えば安易で、よく言えば赤川先生らしい落としどころ。
矢吹夫妻の人のよさは素晴らしいし、相変わらず人物描写は面白い。
それだけに、「眠れない」をテーマにした、短編集ないし連作短編集の方が
面白かったように思えます。
ところで、本書は元々徳間文庫刊行で、今回講談社文庫から発売。
いつもと逆パターンです。
![眠れない町 (光文社文庫) [ 赤川次郎 ] 眠れない町 (光文社文庫) [ 赤川次郎 ]](https://thumbnail.image.rakuten.co.jp/@0_mall/book/cabinet/4641/9784334104641_1_2.jpg?_ex=128x128)
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