2024年11月09日

眠れない町

まずはAmazonさんの紹介ページから。

眠りたいのに――。〈睡眠〉に仕掛けられた恐るべき陰謀とは? 
迫真のサスペンス・ミステリー! 
郊外のマンモス団地に住むフリーライター兼編集者の矢吹徹治。
徹夜仕事が日常の多忙な毎日を送っている。矢吹はある朝、近所に住む会社員・城山が
駅で急死する場に立ち会ってしまう。城山は、極度の不眠症に悩んでいたらしい。
それを発端に矢吹の周囲で不可解な事件が続発する。平凡な町に何が起こっているのか? 
〈睡眠〉に仕掛けられた恐るべき陰謀とは!?

いくらでも拡げられそうなテーマ&連作短編に向いているところを、
さらりと長編にしてしまうのが、赤川次郎先生ならではかもしれません。

本書も非常に不思議な始まりで、一連の事象がどう繋がるのか、とても面白く
読めるのですが・・・
結末がねえ、まあ悪く言えば安易で、よく言えば赤川先生らしい落としどころ。

矢吹夫妻の人のよさは素晴らしいし、相変わらず人物描写は面白い。
それだけに、「眠れない」をテーマにした、短編集ないし連作短編集の方が
面白かったように思えます。

ところで、本書は元々徳間文庫刊行で、今回講談社文庫から発売。
いつもと逆パターンです。


posted by コースケ at 21:27| Comment(1) | 赤川次郎 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
皆様、いつも御訪問とnice!、ありがとうございます。
Posted by コースケ at 2024年11月17日 19:31
コメントを書く
コチラをクリックしてください