2024年12月06日

キネマの天使 メロドラマの日

まずはAmazonさんの紹介ページから。

映画の撮影現場で、映像に関わるすべてを記録し、管理する――。
スクリプターの東風亜矢子は、いい映画を作るため、
正木監督の無茶なリクエストに応えて奔走する日々だ。

だが今回は、資金調達が難航し、撮影に入れない。
頭を抱える監督の前に、高校時代の憧れの同級生が現れ……。
大人気ミステリー第2弾!

PCを買い替えたり、色々していて、更新が止まっていました。

本作は最近始まった新シリーズで、その2作目。
確かに事件は起こります。しかも殺人事件。
しかし、それ以上に、映画撮影をめぐる、もうありとあらゆる展開が
非常に面白いです。

近年の赤川先生の作品は、少々パワーダウンしたものもあり、
大丈夫かなあと思ったりすることも間々ありました。
しかし本作は、主人公の東風亜矢子をはじめ、魅力的なキャラクターが
次々と登場し、物語をとにかく盛り上げます。
しかも、映画製作という場面だけでなく、映画の脚本という面から、
あるいは映画の主役を任される女優の抱えた秘密とか、
それからもちろん、ある殺人事件を巡る再捜査などなど・・・

東風&正木コンビは何か良いものも悪いものも引き寄せる、
そんな力を持っているのかもしれません。

一人だけ別の物語の登場人物かと思うのが、戸畑進也。
こういう人物、赤川作品によく登場するように思いますが、
いやいや、行動だけ見ていたら、とんでもない屑なんですよね(苦笑)

しかも、絶妙に物語本筋に関わらない(笑
これだけもおかしかったです。

相変わらず失恋を繰り返す東風亜矢子。次作で運命の人は現れるのか?
楽しみなシリーズです。


キネマの天使 メロドラマの日 (講談社文庫)

キネマの天使 メロドラマの日 (講談社文庫)

  • 作者: 赤川次郎
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2024/05/15
  • メディア: Kindle版



posted by コースケ at 23:20| Comment(3) | 赤川次郎 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コースケ さん こんにちは。
赤川次郎、パワーダウンしていますよね......
出版点数も減っているだけではなくて、中身も......
ずっと読んできたファンとしては寂しいです。
Posted by 31 at 2024年12月08日 21:26
31様、こんばんは。
最近の作品は本当に結末が??となるもの
が多いんですよね。
徳間文庫からの復刊も読んでいるので、比較すると・・・

ただ、本作はそれを全く感じさせないものでした。
シリーズに拠る(飽きている?)のもありそうな気はします。
Posted by コースケ at 2024年12月14日 17:58
皆様、ご訪問&nice!、ありがとうございます!
Posted by コースケ at 2024年12月14日 17:58
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