2024年11月03日

透明な螺旋

まずはAmazonさんの紹介ページから。

誰も知らなかった湯川(ガリレオ)の秘密

南房総沖に、男の銃殺死体が浮かんだ。同時に、男の行方不明者届を出していた
同居人の女が行方をくらませた。捜査にあたった草薙と内海薫はその過程で、
思いがけず湯川学の名前に行きつく。草薙はすぐさま湯川の元を訪れたが、
彼はそこ、横須賀のマンションで意外な生活を送っていた――。
巻末に短篇「重命る(かさなる)」を特別収録。


『探偵ガリレオ』文庫版を読んでから、もうずいぶんと時が経ったのだなと
感じました。
解説を佐野史郎さんが書かれていて、それは東野圭吾さんが、湯川学を描く際の
イメージが佐野史郎さんだったから(とおぼろげながら)覚えてます。
(佐野史郎さんの学者というと、「沙粧妙子最後の事件」が強烈です)

いつの間にか草薙も係長(警部)に出世.。湯川も教授。確実に時は流れているのです。
本作はガリレオシリーズの時の流れを感じさせる作品。
初期のいわば湯川の専門分野が事件に関係しているということはありません。
内海や草薙との会話で、過去の事件が度々触れられるのは、うれしくもあり、さびしくもあり。

何かを隠す湯川と、それを詰める草薙。立場変われど、二人の関係も相変わらずです。
明かされる真相は、おおよそ見当がつくものの、本作の主眼はそこにはないのでしょう。

特別収録された「重命る」の方が、よほど初期作品を彷彿とさせますね。
もちろん何かおおがかりな実験したりはないのですが、
被害者はなぜ溺死体で発見されたのか、川に落としたのは誰か、という謎は
かなり魅力的で面白く読めました。
短編集『ガリレオ9』が刊行されることを祈りつつ。


透明な螺旋 (文春文庫 ひ 13-14)

透明な螺旋 (文春文庫 ひ 13-14)

  • 作者: 東野 圭吾
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2024/09/04
  • メディア: 文庫



posted by コースケ at 23:03| Comment(1) | 東野圭吾 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年11月22日

沈黙のパレード

まずはAmazonさんの紹介ページから。

2022年公開 映画化決定!
――福山雅治主演 湯川・内海・草薙がスクリーンに帰ってくる

2018年「週刊文春ミステリーベスト10」国内部門第1位

待望の文庫化!
シリーズ累計1,450万部突破!


静岡のゴミ屋敷の焼け跡から、3年前に東京で失踪した若い女性の遺体が見つかった。
逮捕されたのは、23年前の少女殺害事件で草薙が逮捕し、無罪となった男。
だが今回も証拠不十分で釈放されてしまう。町のパレード当日、その男が殺された――

容疑者は女性を愛した普通の人々。彼らの“沈黙”に、天才物理学者・湯川が挑む!

ガリレオvs.善良な市民たち

“容疑者X”はひとりじゃない。

以下、ややネタバレあり。





なんだか相当久しぶりにガリレオシリーズを読みました。

草薙が係長、警部にまで昇進していてビックリ。もうそんな年齢なのか、と。
ガリレオこと湯川も、助教授→准教授→教授とは。
教授はスポンサー探しだ、という皮肉は、現実を見事に現しているセリフですね。


これも映画化するのですか・・・
年齢がそれなりいったガリレオならば、佐野史郎さんにしてほしいなあ。

本書を読んでいて、やや判然としないのは、蓮沼寛一にかけられた容疑。
23年前の事件と3年前の事件、どちらも彼の犯行なのか?

前者はそれを匂わせる発言を聞いたのは増村。しかし決定的証拠はない。
後者も湯川の推理により、状況証拠として極めてクロに近そうであるものの、
こちらも決定的とはいえない。

いずれの事件もかなり「疑わしきは罰せず」を貫徹していると言えば
それまでですが、しかし、どちらの事件も計画性があったとはあまり思えず
(特に後者)
警察が有力な物的証拠を見つけられなかったのかと不思議に思ってしまいました。

戸島の思いついたトリックや過程はかなり見事で、しかもフェイクまで用意する
という。
それを解き明かす湯川は流石の一言です。

しかし、その後のさらに真相を突いた湯川の推理には少し疑問があります。
まず、なぜ蓮沼が血の付いた制服を処分しなかったのか。
23年前の成功例があるとはいえ、それなりの物的証拠。
彼はまた23年前のように、損害賠償を請求しようとして、自分を起訴まで持ち込める
証拠を自ら取って置いたのか。どうも釈然としないんですよね。

湯川の推理はバレッタに血液が付いていなかったというところから、
さらに違う真相を解き明かそうとするのですが、ここは良いのです。
しかし、その前段、戸島の計画の裏で行っていた人物たちにどうして
疑いを向けることが出来たのか?
(読み込みが足りないのか、すいません)

しかし、久しぶりのシリーズでイッキ読みしてしまいました。
物語に惹き込む力量はさすがです。


沈黙のパレード (文春文庫 ひ 13-13)

沈黙のパレード (文春文庫 ひ 13-13)

  • 作者: 東野 圭吾
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2021/09/01
  • メディア: 文庫




posted by コースケ at 20:18| Comment(7) | 東野圭吾 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年05月24日

素敵な日本人

まずはAmazonさんの紹介ページから。

一人娘の結婚を案じる父に、娘は雛人形を指差して大丈夫という。
そこには亡き妻の秘密が……。(「今夜は一人で雛祭り」) 独身女性のエリーが
疑似子育て体験用赤ちゃんロボットを借りたところ……。(「レンタルベビー」)
世にも珍しい青色の猫。多くの人間が繁殖を目論むが……。(「サファイアの奇跡」)
日本人に馴染み深い四季折々の行事を題材にした4編と、異色のミステリ5編を収録!

以下、ややネタバレあり。








東野圭吾さんの作品は『恋のゴンドラ』以来なので、久しぶりといえば久しぶりなのですが、
ここ数年はノンシリーズ長編が多かった印象もあり(そちらはほとんど未読)、
短編集しかなんとなく購入しなくなったような感じになってますね。
もっともガリレオシリーズは継続して読んでいるので、こちらは楽しみなのですが。

「レンタルベビー」は、現在の世の中にも取り組んでいい政策だと思います。
虐待のニュースが日々変わらず流れる中、こんなことができればそうした悲しい
ニュースも減るのかなあと。
しかし、本作は最後であっと驚かせる手法で、もしかしたら遠くない未来に、
平均寿命が100歳以上ということもあるのかも(笑
そんなに生きたくないような気もしますが。

ミステリ色が強いのは「十年目のバレンタインデー」
津田知理子の、犯人の追い詰め方が素晴らしい。男性なら引っかかります。
彼女の執念の捜査が実った結果です。

そしてもう一編が「壊れた時計」。
計画殺人でも、完全犯罪でもないですが、人間とっさの時は思考が中々上手くいかないもの。
時計の時刻があまりにも偶然だったのが、犯人にとって最悪の偶然でした。
しかし、この犯人、いくら唐突であっとしても、顔を見られるような行為を平然と
するのが抜けすぎてますね。

「クリスマスミステリ」は逆完全犯罪とでもいうのでしょうか。
黒須が本当の事を話せば殺人未遂、そのまま黙秘すれば殺人罪。
どちらにせよ、役者生命は絶たれるし、彼はどちらを選択したのか・・・

「サファイアの奇跡」と「水晶の数珠」はほっこりする物語。
前者は未玖とイナリの再会が良いですねえ。

時折こうした短編集、ぜひお願いします。
いや、まずは「○○小説」の続編を!



素敵な日本人 (光文社文庫)

素敵な日本人 (光文社文庫)

  • 作者: 東野 圭吾
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2020/04/14
  • メディア: 文庫
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2019年11月29日

恋のゴンドラ

まずはAmazonさんの紹介ページから。

都内で働く広太は、合コンで知り合った桃実とスノボ旅行へ。
ところがゴンドラに同乗してきた女性グループの一人は、なんと同棲中の婚約者だった。
ゴーグルとマスクで顔を隠し、果たして山頂までバレずに済むのか。
やがて真冬のゲレンデを舞台に、幾人もの男女を巻き込み、衝撃の愛憎劇へと発展していく。
文庫特別編「ニアミス」を収録。

『白銀ジャック』から続く実業之日本社文庫のこのシリーズ(何シリーズというのでしょう?)
今作は完全にミステリではなく、ラブコメ連作短編集。
まあ、ある意味ミステリとも言えるのかもしれませんが・・・とくに「ゴンドラ」は(笑

シリーズキャラクター(?)でもある根津が活躍する「スキー一家」がオススメ。
根津の活躍もさることながら、ラストが中々格好いいのです。

今回の登場人物たちから、根津&千晶のようなコンビが果たして生まれるでしょうか?
再び『白銀』『雪煙』『疾風』のような、サスペンス路線にまた戻ってもらいたいなあと
いう願望もこめてぜひ。


恋のゴンドラ (実業之日本社文庫)

恋のゴンドラ (実業之日本社文庫)

  • 作者: 東野 圭吾
  • 出版社/メーカー: 実業之日本社
  • 発売日: 2019/10/04
  • メディア: 文庫
posted by コースケ at 23:04| Comment(4) | 東野圭吾 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年12月18日

雪煙チェイス

まずはAmazonさんの紹介ページから。

殺人の容疑をかけられた大学生の脇坂竜実。彼のアリバイを証明できる唯一の人物―
正体不明の美人スノーボーダーを捜しに、竜実は日本屈指のスキー場に向かった。
それを追うのは「本庁より先に捕らえろ」と命じられた所轄の刑事・小杉。
村の人々も巻き込み、広大なゲレンデを舞台に予測不能のチェイスが始まる!
どんでん返し連続の痛快ノンストップ・サスペンス。

「白銀ジャック」「疾風ロンド」に続く、根津&千晶シリーズ第3弾。
「ノンストップ・ミステリー」と紹介されている場合もあるようですが、
表紙裏面紹介文の「ノンストップ・サスペンス」が正しい。

本書の「女神」が誰なのかは、読み慣れている人ならすぐわかるでしょう。
真犯人は難しいでしょうが(苦笑

本書登場人物では脇坂竜美の友人の波川省吾がMVP。
彼の判断は法学部云々だけではとても説明できない。
十分探偵役もできます。

根津&千晶の活躍はさほど描かれませんが、
おそらくラストシーンがお二人の最大の見せ場にして、
もしかしたら、三部作完結の意味も含んでいるのかな、と思いました。

Amazonレビューは結構低いのですが、
このシリーズは元々ミステリではなく、サスペンスなのではないかと。
気楽に読める、というと語弊がありますが、
そういうシリーズ、だと思って読んでましたね。


雪煙チェイス (実業之日本社文庫)

雪煙チェイス (実業之日本社文庫)

  • 作者: 東野圭吾
  • 出版社/メーカー: 実業之日本社
  • 発売日: 2016/11/29
  • メディア: 文庫
posted by コースケ at 18:41| Comment(0) | TrackBack(0) | 東野圭吾 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年08月02日

禁断の魔術

まずはAmazonさんの紹介ページから。

高校の物理研究会で湯川の後輩にあたる古芝伸吾は、
育ての親だった姉が亡くなって帝都大を中退し町工場で働いていた。
ある日、フリーライターが殺された。彼は代議士の大賀を追っており、
また大賀の担当の新聞記者が伸吾の姉だったことが判明する。
伸吾が失踪し、湯川は伸吾のある“企み”に気づくが…。シリーズ最高傑作!

ガリレオシリーズ文庫版最新作。
どのようにその犯罪が行われたのか?に焦点をあてたシリーズも
いまや東野氏の代表作に。

「容疑者X」や「真夏の方程式」など、シリーズを重ねるごとに
ガリレオ湯川学に人間味が出てきています。
本作はその最たるものと言えるのではないでしょうか。

自身の高校の後輩であり、物理研究会の立て直しを
依頼され、交流のあった古芝伸吾への湯川の行動は、
かつての湯川ではなかなか想像できません。

それと、場面展開がかなりめまぐるしくあったなあというのが
印象に残りました。
これまでのガリレオで、そこまで複数視点というか、そういうものは
なかったような気がするので。

次作はいつ頃ですかねえ。


禁断の魔術 (文春文庫)

禁断の魔術 (文春文庫)

  • 作者: 東野 圭吾
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2015/06/10
  • メディア: 文庫
posted by コースケ at 19:40| Comment(3) | TrackBack(0) | 東野圭吾 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年04月05日

虚像の道化師

まずはAmazonさんの紹介ページから。

ビル5階にある新興宗教の道場から、信者の男が転落死した。
男は何かから逃れるように勝手に窓から飛び降りた様子だったが、
教祖は自分が念を送って落としたと自首してきた。
教祖は本当にその力を持っているのか、そして湯川はからくりを見破ることができるのか(「幻惑す」)。
ボリューム満点、7編収録の文庫オリジナル編集。

本シリーズは「どうやって殺人を起こしたのか?」というハウダニット
をメインに据えたミステリというのがコンセプトだったなあと、
読んで思い出しました。
ただ本作にはそうでない変化球もあったりしましたね。

最初の「幻惑す」と「曲球る」がオススメ。
前者は初期ガリレオを思い出した作品。教祖の「念」トリックを看破する
湯川はさすが。

後者は変化球的作品。湯川が一人の野球選手を再生させるお話。

「心聴る」がちょっとなあ。まあ科学実験はしているのですが、
実用されていない所がマイナス。

ラスト2編も変化球。
「偽装う」はラストが良いです。




虚像の道化師 (文春文庫)

虚像の道化師 (文春文庫)

  • 作者: 東野 圭吾
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2015/03/10
  • メディア: 文庫
posted by コースケ at 19:19| Comment(2) | TrackBack(0) | 東野圭吾 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年11月23日

疾風ロンド

東野圭吾さん超久しぶりの書き下ろし。
まずはAmazonさんの紹介ページから。

強力な生物兵器を雪山に埋めた。雪が解け、気温が上昇すれば散乱する仕組みだ。
場所を知りたければ3億円を支払え―そう脅迫してきた犯人が事故死してしまった。
上司から生物兵器の回収を命じられた研究員は、息子と共に、とあるスキー場に向かった。
頼みの綱は目印のテディベア。だが予想外の出来事が、次々と彼等を襲う。
ラスト1頁まで気が抜けない娯楽快作。

「白銀ジャック」で登場した根津昇平と瀬利千晶が再び登場します。
その意味ではシリーズになるのかもしれません。

内容的には「白銀ジャック」の方がおもしろかった。
本作もタイムリミットサスペンスですが、
栗林と東郷にその緊張感がまるで感じられないのが残念すぎる。
終盤にかけて二転三転をしますが、やや緊迫感不足。

最後の1行というか、確かにおもしろかったですが(笑

でもこうしたサスペンスも時折執筆していただいた方が
僕としてはうれしいですね。


疾風ロンド (実業之日本社文庫)

疾風ロンド (実業之日本社文庫)

  • 作者: 東野 圭吾
  • 出版社/メーカー: 実業之日本社
  • 発売日: 2013/11/15
  • メディア: 文庫



白銀ジャック (実業之日本社文庫)

白銀ジャック (実業之日本社文庫)

  • 作者: 東野 圭吾
  • 出版社/メーカー: 実業之日本社
  • 発売日: 2010/10/05
  • メディア: 文庫
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2013年06月23日

真夏の方程式

東野圭吾さんの作品群でも
ドラマ、映画とメディアミックスが盛んにされている「ガリレオ」シリーズ。
本作は再ドラマ化ときて、この夏公開される映画の原作になります。

湯川と少年恭平のやりとりが一番の読み応え。
この物理学者はよくわからんのですが、
別に子ども嫌いではないらしい。

トリックや物語は普通という評価が良いのかどうかわかりませんが、
ミステリに重点を置いたというより、恭平の物語に重点を置いたものと
考えるべきなのではないかと思います。

映画はどうなるんですかねえ。


真夏の方程式 (文春文庫)

真夏の方程式 (文春文庫)

  • 作者: 東野 圭吾
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2013/05/10
  • メディア: 文庫
posted by コースケ at 18:33| Comment(4) | TrackBack(0) | 東野圭吾 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年06月03日

聖女の救済

「ガリレオの苦悩」と同時刊行された本書でしたが、
ようやく文庫化。
まずはAmazonさんの紹介ページから。

資産家の男が自宅で毒殺された。毒物混入方法は不明、
男から一方的に離婚を切り出されていた妻には鉄壁のアリバイがあった。
難航する捜査のさなか、草薙刑事が美貌の妻に魅かれていることを察した内海刑事は、
独断でガリレオこと湯川学に協力を依頼するが…。
驚愕のトリックで世界を揺るがせた、東野ミステリー屈指の傑作。

「ガリレオの苦悩」同様、湯川は警察の捜査には協力しないという
姿勢を貫いています。
ということは、やはり「容疑者X」事件の影響なんだろうな・・・

草薙が容疑者に恋心を抱いている、というのは
実際のところどうだったのかなあ。
最後にそれを示す描写がありますが、う~ん、と個人的に
そこまではいってないような。

さて本書のトリックは湯川に「完全犯罪」だと言わしめる程
のものでした。
しかし彼女の趣味がきっかけでそれが暴かれることとなります。

トリックの凄さよりも、女性の執念を感じる小説でした。
まあこの被害者の言い分はいくらなんでもひどすぎるな。


聖女の救済 (文春文庫)

聖女の救済 (文春文庫)

  • 作者: 東野 圭吾
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2012/04/10
  • メディア: 文庫
posted by コースケ at 18:48| Comment(2) | TrackBack(0) | 東野圭吾 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする