内田康夫先生が敗血症のため、ご逝去なされました。83歳でした。
浅見光彦シリーズは私にとってはミステリを読め始めるきっかけの一つでした。
伝説シリーズでは日蓮伝説殺人事件や隠岐伝説殺人事件がとても好きでした。
鐘、透明な遺書、箱庭の文芸三部作は何度も読み返した作品でした。
特に「鐘」のあのトリックは当時強烈な印象だったと記憶しています。
沃野の伝説、箸墓幻想、皇女の霊柩、遺骨・・・挙げればもはやきりがありません。
伝記、社会派、さらには「終幕のない殺人」といった本格ミステリパロディまで
多くの作風、ジャンル問わず、楽しませて頂きました。
水谷豊さん、高橋悦史さん、乙羽信子さんの浅見光彦シリーズが好きでした。
平岡祐太さんの浅見光彦、素晴らしいと思います。
今後も絶えず映像化されることを望みます。
内田康夫先生、本当にありがとうございました。そしてお疲れ様でした。
2018年03月21日
2017年11月18日
遺譜-浅見光彦最後の事件-
まずはAmazonさんの紹介ページから。
本人の知らぬ間に企画された浅見光彦34歳の誕生日会。初恋のひとである稲田佐和との再会に心躍る浅見は、美貌のヴァイオリニスト、アリシア・ライヘンバッハからボディガードを頼まれる。
一度は断ったものの、陽一郎からの要請でアリシアのコンサートが行われる丹波篠山に赴くことに。
彼の地で彼女の祖母の遺譜を捜索するが、手がかりである「インヴェ」に繋がる男が殺され
浅見に嫌疑がかかり!?
国民的名探偵〈最後〉の事件
70年の時を経て甦る陰謀に、浅見家の人間として下す光彦の決断とは――
ドイツと日本、二つの国で次々に見つかる新事実、「遺譜」に記されていた内容とは?
第二次世界大戦当時から現代へと綿々と続く「盟約」を護り続ける者と、それを狙う者。
浅見光彦が迎える史上最大の危機!
ちょっと更新が滞ってました。
だいぶ前に読んだ本。ついに最終巻を迎えた浅見光彦シリーズ。
本作は殺人事件は起こります、光彦も推理を魅せます。
しかし、そこが本書の見せ場ではなく、70年前の歴史的事実と浅見家、さらには雪江の実家
との関わりがメインでもあり、一方で歴代ヒロインたちのお祭り的小説なのかもしれません。
ちなみにシリーズとしては「孤道」がありますが、こちらは未完のため、
個人的にはシリーズとしてカウントするのか疑問です。
内田康夫先生のご病気が良くなり、完結させて欲しいと思います。
結局浅見は誰と結婚するのかというのが、最後まで実のところ不明。
まあ確かに流れ上は稲田佐和さんなのでしょうが、うーん。
光彦の幼なじみで、唯一の「閉鎖された館」事件をともにした野沢光子でも
良かったような。さらに言えば、僕は本命は須美ちゃんだと思ってたのになあ。
物語は戦前の日本とドイツ、さらには浅見家などの過去を知る壮大なストーリーですが、
事件としてはイマイチです。「北の街物語」の方が面白い。
社会派的、歴史モノでいえば、「遺骨」や「箸墓幻想」、「箱庭」、「皇女の霊柩」
といった作品群が浮かんできますが、本作はどうしても最終作という意味合いが強く
出過ぎており、作品内容そのものの評価は難しいですね。
とはいえ、今後もう読めないのかと思うとやはり寂しい。
映像化も最近下火ですし、ちょっと哀しい気持ちもあります。
しかしシリーズをきちんと完結させて頂けたという意味で内田康夫先生には感謝。
先生本当にお疲れ様でした。ありがとうございました。


本人の知らぬ間に企画された浅見光彦34歳の誕生日会。初恋のひとである稲田佐和との再会に心躍る浅見は、美貌のヴァイオリニスト、アリシア・ライヘンバッハからボディガードを頼まれる。
一度は断ったものの、陽一郎からの要請でアリシアのコンサートが行われる丹波篠山に赴くことに。
彼の地で彼女の祖母の遺譜を捜索するが、手がかりである「インヴェ」に繋がる男が殺され
浅見に嫌疑がかかり!?
国民的名探偵〈最後〉の事件
70年の時を経て甦る陰謀に、浅見家の人間として下す光彦の決断とは――
ドイツと日本、二つの国で次々に見つかる新事実、「遺譜」に記されていた内容とは?
第二次世界大戦当時から現代へと綿々と続く「盟約」を護り続ける者と、それを狙う者。
浅見光彦が迎える史上最大の危機!
ちょっと更新が滞ってました。
だいぶ前に読んだ本。ついに最終巻を迎えた浅見光彦シリーズ。
本作は殺人事件は起こります、光彦も推理を魅せます。
しかし、そこが本書の見せ場ではなく、70年前の歴史的事実と浅見家、さらには雪江の実家
との関わりがメインでもあり、一方で歴代ヒロインたちのお祭り的小説なのかもしれません。
ちなみにシリーズとしては「孤道」がありますが、こちらは未完のため、
個人的にはシリーズとしてカウントするのか疑問です。
内田康夫先生のご病気が良くなり、完結させて欲しいと思います。
結局浅見は誰と結婚するのかというのが、最後まで実のところ不明。
まあ確かに流れ上は稲田佐和さんなのでしょうが、うーん。
光彦の幼なじみで、唯一の「閉鎖された館」事件をともにした野沢光子でも
良かったような。さらに言えば、僕は本命は須美ちゃんだと思ってたのになあ。
物語は戦前の日本とドイツ、さらには浅見家などの過去を知る壮大なストーリーですが、
事件としてはイマイチです。「北の街物語」の方が面白い。
社会派的、歴史モノでいえば、「遺骨」や「箸墓幻想」、「箱庭」、「皇女の霊柩」
といった作品群が浮かんできますが、本作はどうしても最終作という意味合いが強く
出過ぎており、作品内容そのものの評価は難しいですね。
とはいえ、今後もう読めないのかと思うとやはり寂しい。
映像化も最近下火ですし、ちょっと哀しい気持ちもあります。
しかしシリーズをきちんと完結させて頂けたという意味で内田康夫先生には感謝。
先生本当にお疲れ様でした。ありがとうございました。

遺譜 浅見光彦最後の事件 上 「浅見光彦」シリーズ (角川文庫)
- 出版社/メーカー: KADOKAWA / 角川書店
- 発売日: 2017/09/25
- メディア: Kindle版

遺譜 浅見光彦最後の事件 下 「浅見光彦」シリーズ (角川文庫)
- 出版社/メーカー: KADOKAWA / 角川書店
- 発売日: 2017/09/25
- メディア: Kindle版
2016年09月21日
北の街物語
まずはAmazonさんの紹介ページから。
「妖精の行方を探してください」――それは奇妙な依頼から始まった。
ひょんなことから訪れることになった風呂屋で、初対面の老人から声をかけられた浅見光彦。
忽然と消えた〝妖精〟の行方を探してほしいというのだ。
唯一の目撃証言を糸口に行方を探しはじめる光彦だったが、
〝妖精〟の作者から突然、「もう探さなくていい」との連絡を受ける。
同じ頃、荒川河川敷で殺人事件が発生し、光彦はその犯人捜しも依頼される。
一見、何の繋がりもない2つの依頼に、「3731」という数字の共通点を見つける光彦だったが、
ミステリアスな人間模様が絡み合い、事態はさらに錯綜していく――。
久しぶりの浅見光彦シリーズ。
本作は、浅見の自宅がある「北区」が舞台。
ちょっと驚いたのは小松美保子の名が登場したことです。
「赤い雲伝説殺人事件」のヒロインですが、本作は超初期の浅見シリーズ。
他にも色々とヒロインや過去の事件が登場し、
「最後の事件」が近いんだなあと、なんとなく感じました。
自作解説にあるように、本作では「殺人事件」は起こりません。
(正確には一応殺害される人物は居ますが)
本作愁眉は「3431」という数字の意味。
トリックというより、単なる車のナンバーかと思いきや・・・
しかし、いつの間にか浅見光彦の年齢を追い越してしまっているなあ。
「妖精の行方を探してください」――それは奇妙な依頼から始まった。
ひょんなことから訪れることになった風呂屋で、初対面の老人から声をかけられた浅見光彦。
忽然と消えた〝妖精〟の行方を探してほしいというのだ。
唯一の目撃証言を糸口に行方を探しはじめる光彦だったが、
〝妖精〟の作者から突然、「もう探さなくていい」との連絡を受ける。
同じ頃、荒川河川敷で殺人事件が発生し、光彦はその犯人捜しも依頼される。
一見、何の繋がりもない2つの依頼に、「3731」という数字の共通点を見つける光彦だったが、
ミステリアスな人間模様が絡み合い、事態はさらに錯綜していく――。
久しぶりの浅見光彦シリーズ。
本作は、浅見の自宅がある「北区」が舞台。
ちょっと驚いたのは小松美保子の名が登場したことです。
「赤い雲伝説殺人事件」のヒロインですが、本作は超初期の浅見シリーズ。
他にも色々とヒロインや過去の事件が登場し、
「最後の事件」が近いんだなあと、なんとなく感じました。
自作解説にあるように、本作では「殺人事件」は起こりません。
(正確には一応殺害される人物は居ますが)
本作愁眉は「3431」という数字の意味。
トリックというより、単なる車のナンバーかと思いきや・・・
しかし、いつの間にか浅見光彦の年齢を追い越してしまっているなあ。
2015年11月22日
萩殺人事件
「汚れちまった道」とクロスする、もう1つの山口での殺人事件。
浅見と同じ「独身貴族連盟」を標榜する松田将明が主人公となります。
また各章に「女」が入っている所が特徴。
本事件(そして「汚れちまった道」含め)女性がキーパーソンとして
登場します。それは本作ヒロイン八木康子だけでなく、成松利香や西岡由姫、
意外な役割を果たしていた星野優子や、もうひとりのヒロイン・原麻野香etc・・・
それでは恒例のAmazonさんの紹介ページを
浅見光彦の親友・松田将明は、お見合いのために山口県へ。
萩に向かう列車から見かけた赤い傘の女性に心惹かれ、彼女が佇む場所を訪れる。
そこに落ちていた萩焼のネックレスを拾ったことから松田は事件に巻き込まれる。
この購入者の元市会議員が遺体で発見されたのだ!
赤い傘の女性は何者か?松田は取材に来ていた浅見とともに
萩、美祢、防府、長門を駆け巡り真相に迫る!
浅見の助言ありとはいえ、松田もなかなか行動的です。
浅見と比較してもフットワークも軽い。
お見合い相手の八木康子嬢との関係も、最初の出会いからして面白く、
描かれていませんが、結婚式では浅見が当然スピーチしたものと(笑
物語をクロスさせるという試みは結構面白かったと思います。
これは、ほぼ両冊が文庫では少しの差で刊行されているのも大きかったと思います。
すでに最後の事件が書かれた後ですが、またこうした試みを拝読したいですね。
浅見と同じ「独身貴族連盟」を標榜する松田将明が主人公となります。
また各章に「女」が入っている所が特徴。
本事件(そして「汚れちまった道」含め)女性がキーパーソンとして
登場します。それは本作ヒロイン八木康子だけでなく、成松利香や西岡由姫、
意外な役割を果たしていた星野優子や、もうひとりのヒロイン・原麻野香etc・・・
それでは恒例のAmazonさんの紹介ページを
浅見光彦の親友・松田将明は、お見合いのために山口県へ。
萩に向かう列車から見かけた赤い傘の女性に心惹かれ、彼女が佇む場所を訪れる。
そこに落ちていた萩焼のネックレスを拾ったことから松田は事件に巻き込まれる。
この購入者の元市会議員が遺体で発見されたのだ!
赤い傘の女性は何者か?松田は取材に来ていた浅見とともに
萩、美祢、防府、長門を駆け巡り真相に迫る!
浅見の助言ありとはいえ、松田もなかなか行動的です。
浅見と比較してもフットワークも軽い。
お見合い相手の八木康子嬢との関係も、最初の出会いからして面白く、
描かれていませんが、結婚式では浅見が当然スピーチしたものと(笑
物語をクロスさせるという試みは結構面白かったと思います。
これは、ほぼ両冊が文庫では少しの差で刊行されているのも大きかったと思います。
すでに最後の事件が書かれた後ですが、またこうした試みを拝読したいですね。
2015年10月29日
汚れちまった道
まずはAmazonさんの紹介ページから。
「ポロリ、ポロリと死んでゆく」奇妙な言葉を遺し、地方紙記者奥田伸二が山陰の小京都・萩で失踪した。
行方捜しを頼まれた浅見光彦は、奥田の周辺で起こっていた数々の変事に注目。
防府市役所職員カップルの不審死。中原中也の詩が綴られただけの遺書
。萩で発生した会社社長殺人遺棄…。失踪とどのような関係が?
萩、防府、長門、山口の闇を繋ぐ“道”を名探偵が奔る!
浅見光彦シリーズは久しぶりです。
本作は光文社より刊行された「萩殺人事件」とクロスする作品で、
出版社の枠を超えたまさかのある意味トリックです。
中原中也の詩を非常にうまく物語に取り込んでいて、このあたりは
さすが内田先生。
知り合ったばかりの成松利香が殺されたり、
ある親しい人物が実は・・・と随所に仕込みがあります。
本作の主役は浅見と「独身貴族同盟」を結んでいる松田将明では
ないかと感じました。
「萩殺人事件」では主人公格のようですが、
こちらの作品でも十分良い味出してます。
上下巻ですが、一気に読んでしまいました。
まあそれくらいおもしろいと言う事で。
萩殺人事件も早く文庫化を!
「ポロリ、ポロリと死んでゆく」奇妙な言葉を遺し、地方紙記者奥田伸二が山陰の小京都・萩で失踪した。
行方捜しを頼まれた浅見光彦は、奥田の周辺で起こっていた数々の変事に注目。
防府市役所職員カップルの不審死。中原中也の詩が綴られただけの遺書
。萩で発生した会社社長殺人遺棄…。失踪とどのような関係が?
萩、防府、長門、山口の闇を繋ぐ“道”を名探偵が奔る!
浅見光彦シリーズは久しぶりです。
本作は光文社より刊行された「萩殺人事件」とクロスする作品で、
出版社の枠を超えたまさかのある意味トリックです。
中原中也の詩を非常にうまく物語に取り込んでいて、このあたりは
さすが内田先生。
知り合ったばかりの成松利香が殺されたり、
ある親しい人物が実は・・・と随所に仕込みがあります。
本作の主役は浅見と「独身貴族同盟」を結んでいる松田将明では
ないかと感じました。
「萩殺人事件」では主人公格のようですが、
こちらの作品でも十分良い味出してます。
上下巻ですが、一気に読んでしまいました。
まあそれくらいおもしろいと言う事で。
萩殺人事件も早く文庫化を!
2014年02月10日
黄泉から来た女
浅見光彦シリーズ第111弾
まずはAmazonさんの紹介ページから。
山形県鶴岡市で発見された身元不明の白骨死体。
即身仏が眠る出羽三山と名勝・ 天橋立で起きた殺人事件をぐ因縁の糸。
母と娘、現在と過去、優しい嘘と許されざる真実――。
封印されていた秘密が「アマテラスの子」神代静香と浅見光彦を「黄泉の国」へと誘う。
そして「もうひとりの光彦」によって、浅見家の名前の由来も明らかになる。
本作の「二人の光彦」で語られる浅見家の名前の由来は
実におもしろく読めました。
またヒロインにまつわる謎も興味を惹かれました。
ただ本作のラストはややいただけないかなあ。
例のパターンなんですが、本作でこの終わり方は合わなかったと思います。
犯人を指摘する、と言ってしまった光彦の言や、
その後神代静香や彼女の母の実家・天照坊はその後どうなったのか、
神澤の過去の犯罪などなど・・・気になる事ばかりです。
もうすこしその後の話がほしかった。
静香が単身鶴岡に乗り込むシーンと光彦登場は読み応えあり(笑
まずはAmazonさんの紹介ページから。
山形県鶴岡市で発見された身元不明の白骨死体。
即身仏が眠る出羽三山と名勝・ 天橋立で起きた殺人事件をぐ因縁の糸。
母と娘、現在と過去、優しい嘘と許されざる真実――。
封印されていた秘密が「アマテラスの子」神代静香と浅見光彦を「黄泉の国」へと誘う。
そして「もうひとりの光彦」によって、浅見家の名前の由来も明らかになる。
本作の「二人の光彦」で語られる浅見家の名前の由来は
実におもしろく読めました。
またヒロインにまつわる謎も興味を惹かれました。
ただ本作のラストはややいただけないかなあ。
例のパターンなんですが、本作でこの終わり方は合わなかったと思います。
犯人を指摘する、と言ってしまった光彦の言や、
その後神代静香や彼女の母の実家・天照坊はその後どうなったのか、
神澤の過去の犯罪などなど・・・気になる事ばかりです。
もうすこしその後の話がほしかった。
静香が単身鶴岡に乗り込むシーンと光彦登場は読み応えあり(笑
2014年01月25日
風のなかの櫻香
久しぶりの浅見光彦シリーズ。
今回は母親の依頼により、尼寺で起きた怪奇
な謎に挑む事に。
まずはAmazonさんの紹介ページから。
奈良の由緒ある尼寺・尊宮寺の養女として迎えられた櫻香は、尼僧・妙蓮たちに大切に育てられた。
尼になることに疑問を抱くことなく育った櫻香だったが、中学生になると不審な事件が相次ぐ。
「櫻香を出家させるな」と書かれた差出人不明の手紙、突然声をかけてきた見知らぬ女性―。
不安を覚えた妙蓮は、浅見光彦に相談を持ちかける。謎に包まれた櫻香出生の秘密を浅見光彦が解く!
舞台設定はとてもおもしろく読めました。
ただ、誘拐そのものが果たして必要だったのかなあ・・・
そこだけが腑に落ちず。
最後も結局殺人事件はどうするのか、わからないまま。
光彦のひらめきは何度となく登場しますが、真犯人へのひらめきは
素晴らしいの一言。
謎めいた女性や男、そして「出家させるな」という手紙、
このあたりはとてもおもしろかったので、最後が少し残念ですね。
今回は母親の依頼により、尼寺で起きた怪奇
な謎に挑む事に。
まずはAmazonさんの紹介ページから。
奈良の由緒ある尼寺・尊宮寺の養女として迎えられた櫻香は、尼僧・妙蓮たちに大切に育てられた。
尼になることに疑問を抱くことなく育った櫻香だったが、中学生になると不審な事件が相次ぐ。
「櫻香を出家させるな」と書かれた差出人不明の手紙、突然声をかけてきた見知らぬ女性―。
不安を覚えた妙蓮は、浅見光彦に相談を持ちかける。謎に包まれた櫻香出生の秘密を浅見光彦が解く!
舞台設定はとてもおもしろく読めました。
ただ、誘拐そのものが果たして必要だったのかなあ・・・
そこだけが腑に落ちず。
最後も結局殺人事件はどうするのか、わからないまま。
光彦のひらめきは何度となく登場しますが、真犯人へのひらめきは
素晴らしいの一言。
謎めいた女性や男、そして「出家させるな」という手紙、
このあたりはとてもおもしろかったので、最後が少し残念ですね。
2013年07月26日
教室の亡霊
2013年04月20日
不等辺三角形
2012年12月27日
神苦楽島
浅見光彦シリーズの中でも独特の雰囲気を持つ「島」シリーズ。
本作は浅見シリーズの中でもかなり異色作だと僕は感じました。
まずはAmazonさんの紹介ページから。
ついにケータイを購入すべく、秋葉原を訪れた浅見光彦。その帰路、若い女性が彼の腕の中に倒れ込み、
そのまま絶命してしまう。淡路島出身の彼女は、故郷の禁忌を破ったことを気にしていたという。
古事記に「国生み」神話を残す淡路へ、引き寄せられるように赴いた光彦は、
事件の背後に巨大な闇が存在することに気づく―。
事件解決の鍵が一本の「道」にあると察した浅見光彦は、テレビ記者の松雪真弓とともに伊勢へと向かう。
真相に近づき、淡路に戻った二人を出迎えたのは、新たな死体だった。
民間信仰、政治家と大企業の癒着、新興宗教―。
すべてがひとつにつながったとき、戦慄の事実が浮かびあがる。
プロローグにおいてある程度の事がわかる読者としては、
その後起こる二人の殺人事件が、いつ結びつけられるのかが
もどかしいのではないかと思います(というか僕はもどかしかったです・笑)
今回は非常にオカルト的な要素が浅見シリーズとしては珍しく登場し、
かつ相手が新興宗教という、巨大な相手。
最後にあっと思わせる展開になっていたのがさらに良い味を出してます。
しかしついに携帯を持ちましたか。
そしてこれが見事に本作限りではありますが、あるトリックに繋がるという。
本作は浅見シリーズの中でもかなり異色作だと僕は感じました。
まずはAmazonさんの紹介ページから。
ついにケータイを購入すべく、秋葉原を訪れた浅見光彦。その帰路、若い女性が彼の腕の中に倒れ込み、
そのまま絶命してしまう。淡路島出身の彼女は、故郷の禁忌を破ったことを気にしていたという。
古事記に「国生み」神話を残す淡路へ、引き寄せられるように赴いた光彦は、
事件の背後に巨大な闇が存在することに気づく―。
事件解決の鍵が一本の「道」にあると察した浅見光彦は、テレビ記者の松雪真弓とともに伊勢へと向かう。
真相に近づき、淡路に戻った二人を出迎えたのは、新たな死体だった。
民間信仰、政治家と大企業の癒着、新興宗教―。
すべてがひとつにつながったとき、戦慄の事実が浮かびあがる。
プロローグにおいてある程度の事がわかる読者としては、
その後起こる二人の殺人事件が、いつ結びつけられるのかが
もどかしいのではないかと思います(というか僕はもどかしかったです・笑)
今回は非常にオカルト的な要素が浅見シリーズとしては珍しく登場し、
かつ相手が新興宗教という、巨大な相手。
最後にあっと思わせる展開になっていたのがさらに良い味を出してます。
しかしついに携帯を持ちましたか。
そしてこれが見事に本作限りではありますが、あるトリックに繋がるという。