まずはAmazonさんの紹介ページから。
崖っぷち女が紹介された運命の相手は連続殺人犯?(『理想の男』)。
街コンで出会った美女の暴走に戸惑うマニュアル男は…(『婚活マニュアル』)。
本命男を絶対に落とす“婚活ツール”の中身とは?(『リケジョの婚活』)。
息子の見合いで相手の母親に恋心を抱いた父親は…(『代理婚活』)。
運命の出会いはいのちがけ―『暗黒女子』の著者が贈るサプライズ満載の傑作ミステリー。
またまた久しぶりの更新です。
このところ読書はあまり進まず・・・
さて本書はかつて『自殺予定日』を本ブログでもご紹介した秋吉理香子さんの著書。
タイトルが面白そうだったので購入しました。
というか、実業之日本社文庫は購入率高いですね。
私自身、未婚で結婚もしてませんが、「婚活マニュアル」は読んでいて、
自分も婚活したらこんなことしそうだなと思いました(笑
大凡の筋書きは予想出来るものの、実はこのタイトルそのものが
最後のドンデン返しを表しているというのが素晴らしい。
男だけでなく、女性もある種のマニュアルを持っているという。
「理想の男」は本書所収では一番ダークな作品。
しかし、杉下はこれだけ立て続けに起きる"異常な事態”について、不思議に
思わないのか?!その苗字はたまたま、あの刑事さんと同じだけなのか!(笑
「リケジョの婚活」は第69回推理作家協会賞にノミネートされるだけあって、
タイトルそのままに物語がラストまで続き、本作白眉。
これぞまさに「リケジョ」。
最終作は解説でも述べられているのですが、夫婦のあり方というものを書いた、
まさに本書最後を飾るにふさわしい作品です。
婚活、結婚、妊活、妊娠・出産、子育て・・・・婚活はあくまでスタートでしかありません。
老いらくの恋、そして暴走かと思いきや、見事なハッピーエンドです。
秋吉先生、今度は『終活中毒』というのはどうでしょうか?
2020年09月01日
2019年07月06日
自殺予定日
まずはAmazonさんの紹介ページから。
「継母が父を殺した」再婚してわずか二年。父の死後、遺産とビジネスを継ぎ活躍する継母の姿に、
女子高生の瑠璃はそう確信した。彼女は自らの死で罪を告発するため山奥で首を吊ろうと決意するが、
訪れた自殺の名所で“幽霊"の裕章と出会った。彼は継母の罪の証拠を見つけようと提案する。
期限以内に見つからなければその時死ねばいいと。今日から六日後――
それが瑠璃の自殺予定日となった。すべての予想を裏切る、一気読み必至の傑作ミステリ!
秋吉さんの著作は初めてです。
読了後、解説を読むと『暗黒女子』でイヤミス作家として有名になったようです。
さて本書もどんでん返しがあるようですが、どんな結末なのか・・・
以下、ややネタバレ。
一言で言い表せば、イヤミスではなく、一人の女子高生の成長物語です。
はじめは自殺するために訪れた自殺の名所で、一人?の幽霊と出会います。
瑠璃は、幽霊として現れた裕章との約束で、父親が殺されたという証拠を
6日の間に見つけられなければ、自殺をする、つまりその日が自殺予定日と定めたのです。
裏表紙には「すべての予想を裏切る」とありますが、
最近こうした煽り文が多いのですが、
本書で言えば、父親への疑惑の真相より、最後に彼女が取った行動が
良い意味で予想を裏切ってくれて、ほっこりしました。
彼女が父親の死を乗り切るだけで無く、思春期特有の悩みや
学校の悩み、そして自殺などもう考えず、前を向いて歩いて行く姿は本当に
読んでよかった。
ところでもう一つのドンデン返し?である幽霊はよく気付かれなかったなと
思いました(笑)。さすがにこれは無理があったような・・・
「継母が父を殺した」再婚してわずか二年。父の死後、遺産とビジネスを継ぎ活躍する継母の姿に、
女子高生の瑠璃はそう確信した。彼女は自らの死で罪を告発するため山奥で首を吊ろうと決意するが、
訪れた自殺の名所で“幽霊"の裕章と出会った。彼は継母の罪の証拠を見つけようと提案する。
期限以内に見つからなければその時死ねばいいと。今日から六日後――
それが瑠璃の自殺予定日となった。すべての予想を裏切る、一気読み必至の傑作ミステリ!
秋吉さんの著作は初めてです。
読了後、解説を読むと『暗黒女子』でイヤミス作家として有名になったようです。
さて本書もどんでん返しがあるようですが、どんな結末なのか・・・
以下、ややネタバレ。
一言で言い表せば、イヤミスではなく、一人の女子高生の成長物語です。
はじめは自殺するために訪れた自殺の名所で、一人?の幽霊と出会います。
瑠璃は、幽霊として現れた裕章との約束で、父親が殺されたという証拠を
6日の間に見つけられなければ、自殺をする、つまりその日が自殺予定日と定めたのです。
裏表紙には「すべての予想を裏切る」とありますが、
最近こうした煽り文が多いのですが、
本書で言えば、父親への疑惑の真相より、最後に彼女が取った行動が
良い意味で予想を裏切ってくれて、ほっこりしました。
彼女が父親の死を乗り切るだけで無く、思春期特有の悩みや
学校の悩み、そして自殺などもう考えず、前を向いて歩いて行く姿は本当に
読んでよかった。
ところでもう一つのドンデン返し?である幽霊はよく気付かれなかったなと
思いました(笑)。さすがにこれは無理があったような・・・